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最新COTレポートから見る主要為替の大口トレーダー動向分析
2025年4月5日に発表された最新のCOTレポート(Commitments of Traders)を基に、日本円と米ドルインデックスにおける
大口投機筋(クジラ)の動きを詳細に分析します。これらのヘッジファンドや大手金融機関の動向は、
今後の市場方向性を予測する上で重要な指標となります。ロングとショートのバランスから見える市場参加者の思惑と、
今後の相場への影響を考察します。
ロング vs ショートの現状
COTデータから見える強気・弱気の傾向(ネットポジション分析)
- 日本円(JPY):非商業(投機筋)トレーダーはロング161,566枚、ショート39,792枚で、ネット+121,774枚
- 米ドルインデックス(USD Index):ロング23,640枚、ショート16,599枚でネット+7,041枚
強気銘柄 vs 弱気銘柄のハイライト
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強気銘柄
- 日本円:非商業トレーダーによる大幅なロングポジション(円高予想)
- 米ドルインデックス:非商業トレーダーがドル高方向にポジション構築
弱気銘柄
- 日本円:商業トレーダーはネットで138,547枚のショート
- 米ドル:商業トレーダーは6,397枚のショート
各銘柄のロング・ショートの内訳
通貨 | トレーダー | ロング | ショート | ネット | OI |
---|---|---|---|---|---|
JPY | 大口投機筋 | 161,566 | 39,792 | +121,774 | 311,162 |
JPY | 商業 | 96,971 | 235,518 | -138,547 | 311,162 |
USD | 大口投機筋 | 23,640 | 16,599 | +7,041 | 29,279 |
USD | 商業 | 1,340 | 7,737 | -6,397 | 29,279 |
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クジラの累積ポジションヒートマップ
⇒COTレポート4人と8人の違い&純ポジションと総ポジションの見方
日本円(JPY)
- 上位4社:ロング39.2%、ショート49.3%
- 上位8社:ロング49.0%、ショート63.7%
米ドルインデックス(USD)
- 上位4社:ロング55.7%、ショート43.2%
- 上位8社:ロング69.3%、ショート62.6%
市場関心度と今後の方向性
オーリー
日米の金利差が3%を下回ると円高ドル安目線が堅いようです。
投資戦略の考察
強気シナリオ(円高・ドル高)
- 日本円:非商業トレーダーのロング増加に追随
- 米ドル:上位トレーダーのロングを参考にドル高戦略
弱気シナリオ(円安・ドル安)
- 日本円:商業および上位8社のショートを根拠に短期円安の可能性
- 米ドル:商業トレーダーのショート持続によるドル安警戒
まとめ
現在のCOTレポートは「円高・ドル高」方向を支持する形となっており、非商業トレーダー(クジラ)は両通貨に強気姿勢を示しています。一方で商業トレーダーはリスク回避のポジションをとっており、市場の分断が続いています。
特に注目すべきは、日本円における非商業トレーダーとヘッジトレーダーの大きなポジション対立です。この対立が解消される際には、市場の急変動が起こる可能性があります。
📢【免責事項】
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言を行うものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。
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