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こんにちは!オーリーです。
日本時間で1月16日未明、アメリカ・中国間は第1段階合意に署名し、ひとまず2018年から始まった米中貿易戦争は落ち着きました。
今回はアメリカ・中国の第1段階合意がどのような内容だったのか、わかりやすくお話していきます。
時事的な知識として教養としても役に立つので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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では、今日のお話に入ります!!
ぜひ最後までお読みください^^
米中貿易戦争はひとまず終わり!?ついにアメリカ・中国は和解したのか!?
リナさん
オーリーさん、こんにちは!
オーリー
リナさん、こんにちは!今日はどうされたんですか!?
リナさん
ニュースであったんですが、ついにアメリカと中国が「第1段階合意」をしたみたいですね!
日本経済新聞『米中「第1段階合意」に署名 中国、米製品の輸入5割増』より引用
リナさん
なんですが・・・・その、第1段階合意って何でしょうか?
オーリー
アメリカと中国は2018年からずっと「貿易赤字だから中国輸入品の関税上げるわ」「なんだと!こっちも関税かけたる!」と互いに関税を掛け合ってました。
オーリー
それが今日、第1段階合意として「とりあえずこの条件で和解しましょう」となって、ひとまず互いのケンカは落ち着いたという感じです。
リナさん
なるほど〜。つまり、いままで2年間ずっとアメリカと中国はケンカしてたけど、なんとか和解・・・・という感じですか?
オーリー
そんな感じですね。まず、第1段階合意について具体的に解説していきます。
リナさん
わかりました!よろしくお願いします。
アメリカと中国はどのような点で互いに妥協したのか?第1段階合意の内容を解説!
リナさん
オーリーさん、さっき「関税」という言葉が出てきましたよね?
リナさん
関税って何ですか?
オーリー
関税は「輸入品にかける税金」のことで、主に自国のモノが輸入品の安いモノに駆逐されるのを防ぐためにかけています。
オーリー
例えば、国産米は1500円で海外産が700円ならどっち買いますか?
リナさん
もちろん海外産の安い米ですね!
オーリー
このように海外産の安い米ばかり買われると国産米は売れなくなる→国内の米農家は衰退となるので、関税として700円上乗せしまするとします。
オーリー
すると海外産の米が1400円となり、国産米の値段とほぼ変わらなくなります。
リナさん
これから両方買われそうですね!
オーリー
つまり、関税をかけることで輸入品と国産品の価格のバランスを取っているということなんです。
オーリー
リナさん、関税のイメージはできましたか?
リナさん
はい!ばっちり理解できました☆
オーリー
関税についてはこちらの記事でも解説してるので、ぜひご覧くださいませ。
→米中貿易戦争を理解するために 〜関税と米中関係をわかりやすく解説!〜
オーリー
さて、この関税の知識を理解した前提でお話していきます。
リナさん
わかりました!
オーリー
まず、アメリカは貿易収支(※)が約96兆6570億円の赤字だったので、トランプ大統領は「これは何とかしないと!」となったわけです。
※貿易収支・・・・輸出額から輸入額を差し引いた額。
オーリー
そこで手を打ったのが、アメリカの輸入相手国第1位の中国に対しての関税です。
リナさん
ほうほう。
オーリー
アメリカは中国に対して「うちの国、貿易赤字ヤバすぎるから中国製品の関税上げるわ」と言って関税を上乗せしました。
オーリー
でも中国は「いやいや、うちの輸出相手国第1位のアメリカさんが一方的に関税上げたら不公平やんけ。だったらこっちもアメリカ製品に関税上乗せするわ!」となったんです。
リナさん
なるほど〜。
オーリー
で、アメリカは「中国め!最近経済成長してるからと調子乗りやがって!だったらもっと関税上げたるよ!」とまた関税を上乗せして、中国も・・・・と関税引き上げのイタチごっこになってました。
リナさん
そういうことだったんですね!
オーリー
そして今日、第1段階合意ということで下記の内容で「互いの妥協点を決めた」という形になりました。
アメリカ・中国の第1段階合意 まとめ
◯中国に対する妥協点・2年間で2000億ドル相当のアメリカ製品を輸入する。
→ 今まで輸出ばっかしてたから、アメリカの製品を多く輸入しなさい。
・為替操作をやめて、金融市場を開放する
→ イカサマはやめなさい。
・中国の技術を海外に移転する。
→ 技術を独占しないで海外にばら撒きなさい。
◯アメリカに対する妥協点
・中国製品にかけてた関税の一部を15%から半分に引き下げる。
→ 中国製品をもっと買ってください。
リナさん
ほうほう・・・・・これが第1段階の内容なんですね。
リナさん
えっと、為替操作についてもっと分かりやすく解説してほしいです。
オーリー
わかりました!次に解説していきます!
中国の「為替操作」とは?為替操作についてわかりやすく説明!
オーリー
為替操作は簡単に言うと「自分の国の輸出が有利になるように、中央銀行が自国の通貨を操作する」ということなんです。
リナさん
うーん・・・・なんか抽象的でよくわからないですね。
オーリー
じゃあ、ここで日本が輸出を有利にするため、為替操作すると例えてみます。
オーリー
まず1ドル=100円として、輸出する日本車の価格が1000万円とします。
オーリー
1ドル=50円に為替操作すると、円高になります。このときアメリカでの日本車の価格は以下のように計算できます。
オーリー
次に 1ドル=200円に為替操作すると、円安になります。このときアメリカでの日本車の価格は以下のように計算できます。
リナさん
あ!円安に操作するとアメリカから見て、日本車がお得に買えることになりますね!
オーリー
そうなんです。実は円高は輸出に不利、円安は有利になります。
オーリー
もし国が輸出を有利にしようすれば、自国の通貨を売りまくって通貨の価値を下げる=通貨安に持っていけばいいんです。
リナさん
日本円だと、円安に持っていく感じですね!
オーリー
この為替操作を今まで中国はやってたので、実はアメリカに「為替操作国」として問題視されてたんです。
オーリー
しかし1月13日にアメリカは中国の「為替操作国」を解除しました。
NHK NEWS WEB 『米財務省 中国の為替操作国認定の解除を決定』より引用
リナさん
そうだったんですね!
オーリー
これが中国の妥協点「為替操作をやめて、金融市場を開放する」に繋がってくるんです。
オーリー
すなわち、中国に対して「イカサマはこれからしないでね」と言った感じですね。
リナさん
これは分かりやすいです!
オーリー
では次に、アメリカと中国それぞれの思惑についてお話します。
リナさん
はい!
アメリカと中国がは一旦和解したが、完全なハッピーエンドでは無い?
オーリー
さて、アメリカと中国が第1段階合意として互いに妥協した思惑は以下のようになります。
・アメリカ(トランプ大統領)
「中国から2年間で2000億ドル相当、うちの製品輸入してくれて貿易赤字も減らせる!これで11月の大統領選挙までに成果を作れるぞ!」
・中国(習近平総書記)
「今まで米中貿易戦争で景気悪くなってたけど、これでなんとか一安心できるわ・・・・」
リナさん
じゃあ、これで完全にアメリカ・中国も和解でハッピーエンドというわけですね☆
オーリー
実はこれでハッピーエンド確定・・・・というわけではないんです。
リナさん
えぇ!?なんでですか!?
オーリー
アメリカ・中国は両者とも第1段階合意はしたものの、中国にとってみれば完全に納得したのか?という点は疑問です。
リナさん
確かに、中国にとってみれば「アメリカ製品たくさん輸入しろ。技術を海外にばらまけ。為替操作やめろ。」とアメリカに言われてるから・・・なんか中国にとって不公平感感じそうですよね・・・・。
オーリー
なので今後の展開次第では、中国が「やっぱこんなんじゃ妥協できないよ!アメリカめ!」と再び争いになる可能性もあるわけです。
リナさん
なるほど・・・・・
リナさん
てか、今回はアメリカ・中国の第1段階合意の内容で頭いっぱいです・・・。
オーリー
わかりました!次回はアメリカ・中国の事情をより掘り下げ、そして第1段階合意が与える株価への影響についてお話していきます!
リナさん
はい!今日の内容、しっかり復習しておきます☆
今回はアメリカ・中国の第1段階合意がどのような内容だったのかわかりやすくお話しましたが、いかがでしたか?
時事的な知識として教養としても役に立つと思いますので、ぜひ活用していってくださいね!
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